プロが解説。筋トレと有酸素運動はどっちが先?正しい順番と効果的な組み合わせ方

プロが解説。筋トレと有酸素運動はどっちが先?正しい順番と効果的な組み合わせ方

「筋トレと有酸素運動って、どっちを先にやればいいの?」
この疑問は、初心者から中級者まで非常によくあるものです。
筋肥大を目指す人、ダイエットを目指す人、健康維持を目的とする人──それぞれのゴールによって、最適な順番や組み合わせ方は変わってきます。

本記事では、現役パーソナルトレーナーの視点から「筋トレと有酸素運動、どちらを先にすべきか?」を目的別に解説し、最も効果的なトレーニング順序と理由を徹底的にご紹介します。

1. 基本原則|筋トレと有酸素の順番は“目的”で決まる

結論から言えば、「筋トレが先」か「有酸素が先」かは、あなたの目的次第です。

  • 筋肉を増やしたい・引き締めたい → 筋トレが先
  • 脂肪を減らしたい・スタミナをつけたい → 有酸素が先でもOK(または後)

順番を間違えると、せっかくのトレーニング効果が薄れてしまう可能性もあるため、「自分は何を優先したいのか」を明確にしましょう。

2. 筋トレが先の場合のメリットと狙い

筋トレを先に行うことで、以下のようなメリットがあります:

  • ・筋肉にフルパワーで刺激を与えられる
  • ・成長ホルモンの分泌が促進される
  • ・その後の有酸素で脂肪燃焼効果が高まる

特にボディメイクや筋肥大を狙う人にとっては、筋トレ時に全力を出せるかどうかが成果に直結します。有酸素運動を先に行うと、エネルギーを消耗し筋トレの質が落ちる可能性があります。

3. 有酸素が先でもOKなケースとは?

一方で、「ウォームアップとしての軽い有酸素」や、「マラソン・スポーツ競技の持久力向上」を目的とした人は、有酸素を先に行っても問題ありません。

ただし、強度が高い有酸素運動を最初に行うと、筋トレに使うべきエネルギーを消費してしまうため、筋肉量を維持したい・増やしたい人には不向きです。

減量期においても「筋肉を落とさず脂肪を落とす」ためには、やはり筋トレ優先が推奨されます。

4. 組み合わせるタイミング|同日か別日か?

筋トレと有酸素運動を同じ日にやる場合と、別日に分ける場合、それぞれにメリットがあります。

  • 同日派:ジムに行く頻度が少ない人、時短を重視する人におすすめ。筋トレ後に有酸素を15〜30分。
  • 別日派:しっかり回復させたい、筋トレの集中力を高めたい場合は、筋トレと有酸素を交互の日に行うのが理想。

忙しい方でも、週に2回は筋トレ、週に1〜2回は軽い有酸素というバランスを取るだけで、体脂肪率や体型に変化が出てくるはずです。

5. 有酸素の種類によって優先順位も変わる

有酸素運動にもさまざまな種類があり、それぞれ筋トレとの相性が異なります:

  • ウォーキング:筋トレ後に行うことで脂肪燃焼をサポート。疲労も少なく、毎日でもOK。
  • ジョギング:筋トレ後に行ってもOKだが、週に2〜3回が目安。フォームが崩れやすい時は控える。
  • HIIT(高強度インターバルトレーニング):筋トレと組み合わせると疲労が強いため、別日が推奨。

脂肪燃焼を意識するなら、筋トレでグリコーゲン(糖)を使い切ってからの有酸素が、最も脂肪が使われやすいタイミングといえます。

6. プロが教える|目的別の理想的な順番まとめ

  • 筋肥大・ボディメイク重視:筋トレ → 有酸素(軽め)
  • ダイエット・脂肪燃焼重視:筋トレ → 有酸素(20分以上)
  • 運動習慣づけ・健康維持:ウォーキング → 筋トレでもOK(軽度)
  • スポーツ競技・持久力強化:目的により分割(有酸素を先に集中する日もアリ)

大切なのは、「何のためにトレーニングをしているのか」を常に明確にすること。それによって、優先順位と組み立て方が決まります。

まとめ

「筋トレと有酸素運動、どっちが先か?」に正解はありません。
あるのは、「あなたの目的に合った順番」です。

筋肉を育てたい人は、筋トレを最優先に。脂肪を落としたい人も、まずは筋肉を維持するための筋トレをベースに考える。
有酸素はあくまで“補助”と考え、目的に応じて量やタイミングを調整していくことが、理想のボディを手に入れる近道です。

迷ったときは、パーソナルトレーナーに相談するのもおすすめ。自分の目標・体質・生活スタイルに合わせた順番や内容を提案してもらうことで、トレーニングの成果が一気に高まります。

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