「バルクアップしたいけど、脂肪ばかり増えるのはイヤだ…」
そう考えている人にこそ知ってほしいのが、クリーンバルクという増量法です。無理に暴食せず、必要な栄養をしっかり摂ることで、筋肉をつけながら脂肪の増加を抑える。それがクリーンバルクの基本です。
この記事では、現役トレーナーが実践している“クリーンバルク飯”を12品ピックアップして紹介します。高たんぱく・高エネルギーでありながら、余計な脂質や糖質を避けたメニューばかり。実例として、具体的な食材の組み合わせ・調理のコツ・食べるタイミングなども解説します。
そもそも「クリーンバルク」とは?
クリーンバルクとは、脂肪を極力増やさずに筋肉を増やすための増量スタイルです。反対に、ただカロリーを爆食して体重を増やすやり方は「ダーティバルク」と呼ばれます。
クリーンバルクの特徴:
- 栄養バランスを意識し、必要な分だけ摂取
- 1日の消費カロリー+300〜500kcalを目安に
- 空腹になりすぎないよう、3食+間食で安定供給
つまり、筋肉の成長に必要な材料(たんぱく質・炭水化物・脂質)を“質よく・適量・分けて”摂るのがポイントです。
トレーナー推奨!クリーンバルク飯12選【実例付き】
① 鶏むね肉とオートミールのチーズリゾット風
鶏むね肉(100g)・オートミール(30g)・卵・粉チーズ・ブロッコリーを組み合わせた、簡単リゾット風。電子レンジで加熱してもOK。糖質・たんぱく質・脂質のバランスがよく、胃にも優しい。
→1食:約450kcal / P30g / C35g / F12g
② 赤身牛肉のガーリックライス
脂身の少ない牛モモ肉(100g)と白米150gをにんにく・オリーブオイルで炒める。ガッツリ感がありながら、脂質はコントロールしやすい。
→1食:約600kcal / P35g / C50g / F18g
③ 鮭の味噌マヨ焼き+さつまいもごはん
塩鮭ではなく生鮭を使用し、味噌とマヨネーズ(控えめ)で香ばしく焼く。糖質源は炊き込みのさつまいもごはんでGI値を下げる工夫を。
→1食:約550kcal / P32g / C48g / F15g
④ 鶏ひき肉と豆腐のハンバーグ定食
鶏ひき肉+木綿豆腐+おからを混ぜて焼いた“ふわふわ高たんぱくバーグ”。副菜にほうれん草のお浸し・ごはん150gをつけて定食風に。
→1食:約520kcal / P38g / C40g / F14g
⑤ オートミールとツナの和風お好み焼き
オートミール・卵・ツナ・キャベツを混ぜてフライパンで焼くだけ。マヨネーズやソースは控えめに。おやつにも食事にもOK。
→1枚:約400kcal / P25g / C28g / F13g
⑥ 鶏もも肉の甘辛だれ+玄米ごはん
鶏もも肉(皮なし)をみりん・しょうゆ・酒で甘辛く炒め、玄米ごはんと一緒に。噛みごたえがあり、夜の主菜にもぴったり。
→1食:約580kcal / P33g / C48g / F16g
⑦ プロテイン入りバナナ蒸しパン(間食)
プロテインパウダー・バナナ・卵・オートミールで作る蒸しパン。おやつでも朝食でもOK。冷凍保存可能で、持ち運びにも便利。
→1個:約250kcal / P18g / C20g / F7g
⑧ 高野豆腐のステーキ+かぼちゃの塩煮
植物性たんぱく+糖質のバランスを意識した一皿。高野豆腐は下味をつけて焼くと満足感大。かぼちゃの煮物と組み合わせることで、自然な糖質補給に。
→1皿:約500kcal / P28g / C38g / F14g
⑨ サバ缶とブロッコリーの混ぜごはん
水煮サバ缶+ブロッコリー+雑穀米で作る栄養バランスごはん。EPA・DHAなどの脂肪酸も摂れる。温泉卵を乗せれば完食までスムーズ。
→1杯:約600kcal / P35g / C45g / F18g
⑩ レバニラ炒め+中華スープ
鉄分・ビタミンB群を補給できる牛レバー。にらやもやしと炒めて、にんにくとごま油で中華風に。スープは鶏ガラベースで野菜多めに。
→1食:約580kcal / P40g / C32g / F16g
⑪ 鶏ささみと卵の親子丼(卵2個使用)
減量中に活躍するささみも、卵を2個使った親子丼にすれば増量向けに変身。ごはんは白米160g程度が目安。
→1杯:約520kcal / P34g / C45g / F12g
⑫ 牛ひき肉とトマトのドライカレー風
赤身の牛ひき肉とトマト・玉ねぎを煮詰めてドライカレー風に。ごはんに乗せれば食欲アップ。香辛料で代謝もUP。
→1食:約630kcal / P36g / C50g / F19g
クリーンバルク飯を続けるためのコツ
- 1日3食+間食2回の5食構成:胃腸に負担なくカロリーを摂取
- 冷凍保存・下味冷凍で作り置き習慣を
- 朝・昼で炭水化物をしっかり摂り、夜はたんぱく質中心に
- 空腹時間をつくらないことが筋合成の継続につながる
まとめ
「増量=暴食」ではありません。クリーンバルクとは、体にとって必要なものをしっかり選んで食べる増量法です。今回ご紹介した12のメニューは、すべて高たんぱく・高カロリーながら、脂質や糖質を過剰に摂りすぎない“質のいいカロリー”ばかり。
体を大きくするフェーズこそ、食事の質が問われます。トレーニングと並行して、食事のローテーションや食材の工夫を取り入れながら、“筋肉を増やして太らない”バルクアップを成功させていきましょう。